年金支給額の地域格差について

日本の公的年金は、「国民年金」「厚生年金」の2種類に分けられます。国民年金は日本に住んでいる20歳以上60歳未満の人がすべて加入するもの、厚生年金は会社員や公務員が加入するもので、国民年金に上乗せとなります。

さらに私的年金として「企業年金」や個人型確定拠出年金「iDeCo」「個人年金」があります。

公的年金の受給は、現行制度では原則として65歳から受け取ることができますが、希望すれば60歳から65歳になるまでの間でも繰り上げて受けることができます。

逆に65歳で請求せずに66歳以降70歳までの間で申し出た時から繰り下げて請求することもできます。繰り上げ請求では繰り上げた分、年金受給額が減額され、繰り下げ請求では繰り下げた分、受給額が増額されます。


そんな年金ですが、

先日、老齢厚生支給額が都道府県によって大きな差があることを示すランキングがニュースになりました。


こちらは老齢厚生年金の支給額が全国平均を上回った11の都府県です

我らが滋賀県は9位にランクインされていました。

ベスト11をみても顕著なのが、愛知県を除く10の都府県はすべて「関東」と「近畿」地方だということです。

最下位は青森県の121,447円。1位の神奈川県と約45,000円の差があることになります。




こちらは地域別の平均順位を表にしたものですが、

「関東・近畿」の最下位のほうが「北海道 東北・北信越・四国・九州 沖縄」の最上位よりも年金支給額が多いことがわかります。

厚生年金支給額は、その加入期間といくら納めたかによって変わります。つまり所得が高ければもらえる額も多くなります。


この支給額の地域差は所得差によるものだと言えるのです。


多くの人が年金だけでは生活できません。毎月毎月貯金を切り崩しながら、長生きすればするほど苦しくなる。こんな時代を生き抜かねばなりません。



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