オーナーの経営意識
レオパレス21の施工不良の問題。
建築基準法が定め耐火基準に反し、外壁の内部にグラスウールではなく耐火性能の劣る発泡ウレタンを使用していたり、
天井材を二重に張るべきところを一重としていたなど…
もちろん引っ越しを強要される入居者は大変だと思いますが、なんと言っても一番の被害者はオーナーです。
なぜこのようなことが起きるのか?
「サブリース」というシステムそのものが問題なのではないかと思うのです。
サブリース、すなわち一括借り上げ。
画像:インカムラボより
空室になっても家賃を保証するというものですが、このシステムによって建築会社側(今回でいうとレオパレス)のやりたい放題になってしまうのです。
なぜなら土地活用の提案から建築、入居管理まで1社に託すことで、手間も省け任せきりになるケースがほとんどだからです。
オーナー自身は何もしなくても勝手に家賃が振り込まれるため、建築や入居管理は無関心。ましてや壁や屋根にどんな材料を使用しているかなんて知るよしもないというのが実情ではないでしょうか。
だから業者は好き勝手にできてしまうんですよね。
サブリースの問題は他にも起きています。同社は一昨年にサブリース契約をめぐって集団訴訟を相次いで起こされています。「家賃保証」「損しないビジネス」と口頭で約束しておきながら、わずか数年で家賃の減額を半ば強制するといった内容です。
言った言ってないの話は別として、
サブリースは最初に設定した家賃を未来永劫保証するものではありません。
市場の動向や経済事情によって賃料の改定ができるようになっているのです。
昨年はスマートデイズという会社がサブリース契約期間中に、経営悪化を理由として突如一方的に家賃の支払いをストップするという事案が大きな問題となりました。
いずれもオーナーに大きな負担がのし掛かる結果になりました。
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